昨年よりスタートしました目の病気セミナーですが、今年も2月、3月と検査室を使って、「白内障」に関するセミナーを開催いたしました。
普段の診療では、診療内に詳細にはご説明できないこともあるのですが、セミナーということで30分程の時間でスライドを使ってご説明しました。ご説明の後は、質問をしていただく形で行い様々なご質問をいただきました。
2月は「白内障・白内障手術について」、3月は「多焦点眼内レンズ」についてお話させていただきましたが、気になる症状がある方や、ご家族のために聞きに来られた方、もうすでに白内障についてよくご存じの方もいらっしゃって、セミナーという形ではありましたが、私自身が皆様からのご質問で患者様が今一番知りたいことや分かりにくい点を勉強させていただく場ともなりました。
「白内障」や「白内障手術」については、テレビや雑誌でも多数取り上げられており、最近では日帰りで出来る目の手術として認知されてきました。
さらに最近では、白内障手術時に眼に挿入するレンズの種類に「単焦点眼内レンズ」に加えて、多くの種類の「多焦点眼内レンズ」が登場しています。さらに、乱視矯正が可能なトーリックレンズも加えると、患者様のライフスタイルに合わせ、さらに目の状態に合わせたレンズを追求することも可能になってきました。レンズの決定には、患者様のご希望と検査結果を踏まえて決定していくため、必ずしも希望のレンズを使用できるわけではないのですが、例えば趣味のテニスを楽しみたいから出来るだけ眼鏡をかけたくない、料理をするときに手元が見えてキッチンも見渡したいなど・・・手術後の生活が快適になるように、レンズ選びはとても大切だと思っています。
当院では、単焦点・多焦点眼内レンズ、その中で乱視矯正レンズも取り扱っています。
乱視矯正というと自分には関係ないと思われる方もいらっしゃいますが、白内障手術前の検査をしてみて初めて自分に乱視があるということを知る方もいらっしゃいます。乱視がある方には、単焦点・多焦点(乱視矯正が出来ない種類のものもあります)眼内レンズ共にトーリックレンズをお勧めしています。
さて、次回は、4月12日(金)に「乱視の方向け白内障・白内障手術」と題して、普段あまり注目することがない乱視と白内障手術についてお話ししたいと思います。
ご自身が乱視と診断されたことがある方、白内障手術を検討されている方、ご家族の替わりに聞いていただける方、皆様どうぞお気軽にご参加ください。