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加齢性黄斑変性

Aging macular degeneration加齢性黄斑変性

加齢性黄斑変性症は、大きく分けて滲出型と萎縮型に分けられます。

滲出型加齢性黄斑変性症

滲出型加齢性黄斑変性症

新生血管という新しい血管が、網膜の外側の脈絡膜から網膜の下や網膜内に生えてくる病気です。新生血管は弱い血管であるため、血液や血管中の血漿成分が網膜内や網膜の下に滲みだしてきます。これにより網膜(カメラで言うところのフイルム)が凹凸になるため物が歪んで見え網膜の視細胞が傷つき、視野の中心部分が黒く見えてきます。歪みは水分や出血が吸収されるとある程度改善します。しかし治療が遅れ視細胞が傷ついた場合は、視力は低下したまま改善しません。
経過は、ほとんどの方はゆっくりと進行します。しかしポリープ状脈絡膜血管症(PCV)という状態に移行すると大出血が突然起こることがあるので、慎重に観察していかなくてはなりません。
主な治療方法は、2つあります。

1つは、抗VEGF注射です。新生血管を増殖させるVEGF(血管内皮増殖因子)を抑制するための注射薬で、眼球に注射することにより新生血管を消退させる治療です。これにより一時的に改善に向かいますが、時間が経過すると再発してくるため長期に渡り定期的な診察と注射を必要とします。非常に細い針で少量の薬液を注入します。注射後は自宅にて点眼を1週間ほど継続します。
もう1つは、光線力学療法(PDT)という光に反応する薬剤を血管内に注入する治療があります。網膜の病変部位のみに光を照射し、網膜を傷めずに新生血管のみを消退させます。しかしながら大出血を引き起こす可能性もわずかにありますので、注射のみでは改善せず視力の低下が止まらない場合に用いることが望ましいです。こちらは自由診療となり、保険適応外となります。

萎縮型加齢性黄斑変性症

網膜の老廃物であるドルーゼンという物質が吸収されずに残り、網膜の最も外側の層である網膜色素上皮が傷んでいく病気です。現状は有効な治療法がなく、ビタミン剤やサプリメントの内服を続け、経過観察していきます。